ハンドメイドを販売する際に気になるのが、著作権です。作品を自分で楽しむためでなく、販売をする際には著作権について知っておきたいところ。この記事ではハンドメイドの著作権についてや、制作時に注意するポイントなどを詳しく解説します。
◆目次
- 著作権とは
- ハンドメイドの著作権とは
- 著作権違反の可能性があるハンドメイド作品の見分け方
- 制作前にチェック!著作権違反にならないハンドメイドを作るときのポイント
- どこまでがOK?ハンドメイドの著作権でよくある質問
- 認定資格でオリジナルレシピ制作のスキルを磨くのもおすすめ!
- 著作権に注意してハンドメイドを楽しもう
◆著作権とは
著作権は「知的財産権」のひとつで、芸術、学術、音楽、映像、webコンテンツなどさまざまな「創造物」の保護を目的とするものです。
また、創造した人を「著作者」と呼び、作ったものだけでなく作った人を守る権利も著作権には含まれています。創造物は著作者の財産であり、他人が利用することを許諾したり禁止する権利が認められています。
参照:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/
◆ハンドメイドの著作権とは
ハンドメイドにおける著作権は、作ったものを自分の趣味やプレゼントで楽しむ場合には大きな心配はありません。しかし、作ったものを商品として販売する場合には著作権への考慮が必要です。
著作権の侵害が認められた場合は、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金に処するとされており、 刑事責任の追及がなされる可能性もあります。
ハンドメイドを販売する際には著作権違反にならないよう、自分のオリジナル作品を販売することがとても大切です。
参照:https://www.jpo.go.jp/support/ipr/copyright-kyusai.html
◆著作権違反の可能性があるハンドメイド商品の見分け方
著作権違反の恐れがあるハンドメイド商品の例をご紹介します。あなたの作品も著作権違反にならないかどうか、販売する前に確認しておきましょう。
キャラクターやブランドロゴ入りの生地を使用している
キャラクターやブランドロゴが印刷された生地を使用しているハンドメイドは、 商品として販売をすると著作権違反になる可能性があります。また、ブランドロゴが入っていなくても、ブランドがデザインした生地や、商標登録されている生地も避けるのが安全です。
キャラクターやブランドのロゴを模範している
キャラクターやブランドのロゴを真似たり、模範して作ったハンドメイド商品も著作権違反の可能性が高くなります。誰もが知るようなキャラクターやブランドはつい取り入れたくなりがちですが、商品として販売するのは禁止されているので注意しましょう。
既製品や他の作家さんのレシピを模範している
他の作家さんの作り方を真似して制作したものや、既製品を模範して制作したものも、商品として販売した場合には著作権違反の可能性があります。特にレシピ本やホームページなどに禁止の記載がある場合は、トラブルに発展する可能性が高くなるので避けるようにしましょう。
また、ネットや本などで無料で公開されているレシピで作ったものも多くの場合商用利用が禁止されているため、あくまでも参考程度に取り入れることが大切です。
芸能人や有名人の肖像権の侵害の可能性がある
著作権と同じくらい注意したいのが、肖像権の侵害です。肖像権とは、すべての人が承諾なしに容貌や姿態を守られる権利のこと。
ハンドメイドにおいては、芸能人や有名人の似顔絵や肖像画などを取り入れた商品は、たとえ名前を記載していなくても、肖像権の侵害になる可能性があるので注意しましょう。
◆制作前にチェック!著作権違反にならないハンドメイドを作るときのポイント
著作権違反にならないハンドメイドを制作するためには、以下のようなことに注意しておきましょう。
作り方からデザインまでオリジナルのものを作る
ハンドメイドの販売をする場合には、作り方からデザインまで、必ずオリジナルのものを制作することが基本中の基本になります。著作権のトラブルを招かないためにも、一から自分で作品を生み出すという意識を大切にしてください。
参考にしたものがある場合は商用利用する前に確認する
もしレシピを参考にした本やサイトがある場合は、商用として販売する前に管理者や制作者に確認しておくと安心です。例えばハッシュタグ付きで販売する場合は許可されるようなケースもあるので、参考にしただけだからと安心せず、念のため一報しておくとあとからトラブルになるのを防ぐことができます。
web上のイラストやデザインを使用する場合も確認しておくと安心
最近では図案や型取りなどをする際に、インターネットでイラストやデザインを探して使用するケースもあるのではないでしょうか。しかし、その場合も無断で使用するのは著作権違反の危険があります。web上にあるイラストやデザインなどを使用したい場合も、事前に許可を得ておくことが大切です。
◆どこまでがOK?ハンドメイドの著作権でよくある質問
ハンドメイドの著作権でよくある質問をまとめました。気になるケースを照らし合わせて、疑問を解決しましょう。
ハンドメイド作品を自分用や家族、友人同士で楽しむ場合は?
ハンドメイドを私的使用するための複製なら、著作権の対象外となります。作ったものを販売せず、自身で使ったり家族や友人へプレゼントしたりする範囲であれば、著作権侵害の心配は基本的にありません。
参照:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/013/06060713/002.htm
ハンドメイド作品を小規模なマルシェやバザーで販売する場合は?
ハンドメイド作品を地域のマルシェやバザーなどで販売することもありますが、問題視されることは少ないものの、著作権侵害の恐れがある作品の販売は避けるのが安心です。例えば購入した人がSNSに投稿するなどのケースも考えられるため、トラブルを招かないためにも注意しましょう。
ハンドメイド作品をSNSに投稿するのはOK?
自分で作ったハンドメイドをSNSに投稿する場合も、ある程度は黙認されることが多いですが、避けるのが安心。特にSNSを通した販売をする場合は注意が必要です。また、販売をしない場合でも、SNSで著作権侵害に当たる作品が拡散されると何らかのトラブルを招く可能性があります。
◆認定資格でオリジナルレシピ制作のスキルを磨くのもおすすめ!
著作権の侵害を避けながらハンドメイド作品を販売したいけれど、オリジナルレシピの作品を作るのは大変…という方は多いですよね。
そこでおすすめなのが、初心者から無理なくスキルを磨ける認定資格の取得です。Craftieカレッジがおすすめする認定講座では制作のスキルを学び、将来的には講師や販売を目標にすることも可能。独学では学べないハンドメイドスキルを身につければ、著作権の心配がない自分だけのオリジナル作品づくりを目指すことがでます。
無料相談受付中♪ テクスチャーアートの第一人者から直接学べる認定レッスン
日本テクスチャーアート協会 認定レッスン(対面)について詳しく見る
全国から参加者が集まる人気のアルコールインクアート認定講座
日本アルコールインクアート協会 認定レッスン【東京】を詳しく見る
日本アルコールインクアート協会 認定レッスン【神奈川】を詳しく見る
日本アルコールインクアート協会 認定レッスン【大阪】を詳しく見る
日本アルコールインクアート協会 認定レッスン【福岡】を詳しく見る
本物のお花を使ったアクセサリーが作れる!日本レジュフラワー協会アクセサリーベーシック認定講座
日本レジュフラワー協会 アクセサリーベーシック認定講師資格講座について詳しく見る
人気ブランドのデザインが学べる!BEYOND THE REEF認定講師育成講座 かぎ針編みコース
BEYOND THE REEF認定講師養成講座 対面コースについて詳しく見る
BEYOND THE REEF 認定講師養成講座 オンラインコースについて詳しく見る
日本ではまだ貴重なモダンマクラメ・ベーシックコース 国際ファイバー協会認定講座
国際ファイバーアート協会モダンマクラメ・ベーシックコース(通信)について詳しく見る
おしゃれなインテリア作品が作れるようになる♪ ラッチフック&ロッカーフック・ベーシックコース
ラッチフック&ロッカーフック・ベーシックコース(通信)について詳しく見る
カラフルで美味しいアイシングクッキーが作れるようになる!日本アイシングクッキー協会通信コース
◆著作権に注意してハンドメイドを楽しもう
ご紹介したように、ハンドメイド作品を商品として販売をするためには様々な点に注意する必要があります。せっかくの作品がトラブルの元にならないよう、販売前には事前に著作権についての知識をつけておくのが安心です。著作権の心配を避けるためには、認定講座でオリジナルレシピを制作するためのスキルを磨くのもおすすめ。著作権に注意しながら、安心できる環境でハンドメイドを楽しんでみてください。
※本ページで解説した事案は一般的な内容であり、個別の事案については責任を負いかねるため、別途弁護士や専門家へご相談ください。
Instagramをフォローしよう♪
ハンドメイド・アート・クラフト業界で役立つスキルを学べる"Craftieカレッジ"のInstagramでは、「わたしの好き」をライフワークにするためのお役立ち情報を発信しています♪ 作家や講師の方はもちろん、これから「好き」を見つけたい方から、ハンドメイドを副業にしたい方まで。 気軽に楽しく学びあえる一生涯の学びコミュニティで、わたしだけのライフワークを見つけてみませんか? Instagramをフォローする>>
CraftieカレッジMag.編集部
「好きなことをライフワークにしたい」「ずっと続けてきた趣味を仕事にしたい」そんな方々の背中をそっと押せるよう、ハンドメイド・アート・クラフトを愛する全ての方へ向けたお役立ち情報をお届けします。