BASE(ベイス)を使ってみたいけれど、手数料がどれくらいかかるのか不安だという方は多いのではないでしょうか。この記事では、BASEを利用するときに必要な決済手数料や振込手数料などの各種手数料、プランの選び方、料金の計算方法、他社との比較などを詳しく解説します。始めてBASEを利用するという方、ネットショップを始めたいという方は、ぜひ参考にしてください。
◆目次
- BASE(ベイス)とは?
- BASEは無料で使えるの?プランの選び方
- BASEで必要な4つの手数料
- BASE手数料の計算方法は?料金プランシミュレーション
- BASEの追加オプション費用
- BASE、STORES、Shopifyの手数料比較
- BASEの利用にインボイスは必要?
- BASEは決して高くない!上手に活用して商品販売を始めよう
◆BASE(ベイス)とは?
https://thebase.com/
BASE(ベイス)とは、ネットの知識がなくても簡単に自分だけのネットショップを作成できるサービスです。 通常ネットショップを開設するためには、デザインやサーバー、決済システムなどを自分で準備する必要がありますが、BASEを利用すればそれらの作業を行わず、誰でもネットショップを作れるのが魅力です。
◆BASEは無料で使える?プランの選び方
BASEには月額費用がかからないスタンダートプランと、月商50万円以上だとお得とされているグロースプランがあります。
スタンダートプラン | グロースプラン | |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 |
年払いの場合:16,580円 月払いの場合:19,980円 |
決済手数料 | 販売価格の3.6%+40円 | 販売価格の2.9% |
サービス利用料 | 3% | 無料 |
振込手数料 | 250円 | 250円 |
参照:https://thebase.com/pages/term1.html
スタンダートプランは月商50万円以下のショップや初心者の方におすすめで、商品が売れるまでは費用が発生しないので安心して始められます。
グロースプランは月商50万円以上のショップにおすすめとされており、月額費用がかかるものの決済手数やサービス利用料がお得になります。
商品が売れるまではスタンダートプランで販売を続け、月商が上がってきたらグロースプランを検討するのがおすすめです。
◆BASEで必要な4つの手数料
BASEの利用には、「決済手数料」「振込申請手数料」「サービス利用料」「事務手数料」が必要です。それぞれ詳しくご紹介します。
決済手数料(BASEかんたん決済)
スタンダートプラン | 販売価格の3.6%+40円 ※1 |
グロースプラン | 販売価格の2.9% ※2 |
※1:「Amazon Pay」「PayPal」の場合は4.6%+40円
※2:「Amazon Pay」「PayPal」の場合は3.9%
BASEの決済手数料は、スタンダートプランとグロースプランで異なります。また、BASEではクレジットカードやあと払い、キャリア決済など7種類の決済方法に対応しており、これらの総称を「BASEかんたん決済」と呼んでいます。
BASEかんたん決済は、本来手続きが必要になる多様な決済方法をBASEのシステム内で完結できるのが魅力です。ただし、Amazon pay、paypalの場合は手数料が少し割高になるので注意しましょう。
サービス利用料
スタンダートプラン | 販売価格の3% |
グロースプラン | 無料 |
BASEのサービス利用料はサポート体制の強化やショップ運営の支援などに関する手数料で、1回の決済ごとにかかります。サービス利用料もプランにより異なり、スタンダートプランでは3%、グロースプランでは無料になります。
振込手数料
スタンダートプラン | 250円 |
グロースプラン | 250円 |
BASEでは商品が売れた後、振込申請をして売上金を受け取ります。振込申請は自分のタイミングで行うことができ、振込申請をするたびに振込手数料がかかります。
また、BASEでは振込申請以外に「定期振込」「お急ぎ振込」を選ぶこともできます。定期振り込みの手数料は必要ありませんが、お急ぎ振込の手数料は振込申請額の1.5%が別途必要です。
事務手数料
振込申請額が2万円以下の場合 | 550円 |
振込申請額が2万円以上の場合 | 無料 |
売上金の振込の際には、振込手数料と合わせて事務手数料も発生します。事務手数料はプランに関係なく、振込申請額が2万円以下の場合は550円、2万円以上の場合は無料となります。
◆BASE手数料の計算方法は?料金プランシミュレーション
実際にBASEで商品は売れた場合、どれくらい手数料が発生するのかをシミュレーションしてみましょう。ここでは5,000円の商品が売れた際、決済手数料とサービス利用料がどれくらいになるのかを、スタンダートプランとグロースプランそれぞれの場合で考えてみます。
スタンダートプランで5,000円の商品が売れた場合
スタンダートプランでは、販売価格の3.6%+40円の決済手数料、3%のサービス利用料がかかります。
・決済手数料(5,000× 3.6%+40)+サービス利用料(5,000×3%)=370円
・商品金額(5,000円)ー370円=4,630円
よって、スタンダートプランで5,000円の商品が売れた場合は決済手数料とサービス手数料が合計370円となり、売上金額は4,630円になります。
グロースプランで5,000円の商品が売れた場合
グロースプランでは、販売価格の2.9%の決済手数料がかかります。
・決済手数料(5,000×2.9%)=145円
・商品金額(5,000円)ー145円=4,855円
よって、グロースプランではサービス手数料がないので、5,000円の商品が売れた場合の売上金額は4,855円になります。
売上金額だけを見るとグロースプランの方が安値に見えますが、グロースプランでは月額費用が発生するため、月額の売上金額で計算をするようにしましょう。
BASEの料金プランシミュレーターとは
https://thebase.com/price/
BASEでは、自分に合ったプランが分かる料金プランシミュレーターが用意されています。料金プランシミュレーターとは、1つの商品にかかる平均単価と1ヶ月あたりの販売個数を入力すると、月商や運営費の合計が分かるシステムです。
自分に合ったプランが分からない、手数料や月商のシミュレーションをしたい、というときに便利なので、ぜひ利用してみてください。
◆BASEの追加オプション費用
BASEには、ショップページの機能をより充実させたい時に選べる追加オプションがあります。機能を追加した場合には費用がかかるので、よく検討して選びましょう。
独自ドメイン
https://apps.thebase.com/detail/6
ドメインとはネットショップやサイトの住所のようなもので、英数字の文字列で使われています。BASEでは任意の文字列とあらかじめ用意されている11個の中から無料で選べますが、自分だけのドメインを取得したいという場合には、独自ドメインを選ぶこともできます。
▼BASEで選べる無料ドメイン11個一覧
thebase.in、base.shop、shopselect.net、base.ec、theshop.jp、handcrafted.jp、fashionstore.jp、buyshop.jp、supersale.jp、official.ec、kawaiishop.jp
例えば任意の文字列「college」でドメインを作成したい場合、11個の中から好きなものを選び「college.thebase.in」であれば無料で利用できます。
有料の独自ドメインの場合は「college.com」「college.jp」のようなドメインを利用できるようになります。独自ドメインの費用は種類により異なりますが、年間数百円〜数千円が必要です。
独自ドメインにすると「ショップの信頼性が高まる」「ドメインの見栄えが良くなる」というメリットがありますが、「費用がかかる」「自分で設定をしなくてはならない」というデメリットもあります。
テンプレート
https://design.thebase.com/
BASEでは無料で使えるテーマやパーツを選んでショップページを作成できますが、有料のプレートを購入して、さらにこだわりのあるショップページを作成することもできます。
プレートはBASEのデザインマーケットから購入でき、5,000円〜20,000円以上のものまで様々です。気に入ったデザインがあれば、効率的に利用してみましょう。
拡張機能Apps(アプリ)
https://apps.thebase.com/
BASEでは拡張機能アプリを使い、ショップを自由にカスタマイズすることができます。拡張機能アプリの中には無料のものと有料のものがあり、例えば有料のものであれば「BASEのロゴを非表示にする」のようなデザイン機能や「海外発送の代行」など運営機能などがあります。
価格は500円程度のものから1,000円以上するものまで様々で、月額や年間料金のものもあります。無料の拡張機能アプリもあるので、まずは一度無料のものから試してみるのもおすすめです。
◆BASE、STORES、Shopifyの手数料比較
BASE | STORES | Shopify | |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
年払いの月額費用 |
スタンダートプラン:無料 グロースプラン:16,580円 |
フリープラン:無料 ベーシックプラン:2,980円 |
ベーシックプラン:25ドル スタンダートプラン:69ドル プレミアムプラン:299ドル |
月払いの月額費用 |
スタンダートプラン:無料 グロースプラン:19,980円 |
フリープラン:無料 ベーシックプラン:3,480円 |
ベーシックプラン:33ドル スタンダートプラン:92ドル プレミアムプラン:399ドル |
決済手数料 |
スタンダートプラン:販売価格の3.6%+40円 グロースプラン:販売価格の2.9% |
フリープラン:5% ベーシックプラン3.6% |
決済方法により異なる |
サービス利用料 |
スタンダートプラン:3% グロースプラン:無料 |
無し | 無し |
振込手数料 | 250円 |
1万円以下:275円+事務手数料275円 1万円以上:275円 |
プランにより異なる (Shopifyペイメントを利用の場合は無料) |
参照:https://stores.jp/ec/price、https://www.shopify.com/jp/pricing
BASEと比較されやすい、STORESとShopifyの手数料を見てみましょう。どのサービスも初期費用は無料ですが、プラン設定がサービスにより異なるため、比較しづらい部分もあります。
BASEのスタンダートプランはSTORESやShopifyと比べても安値になりますが、サービス利用料が発生するのはBASEのみです。
STORESにはBASEと同じようにプランが2つありますが、月額費用がBASEに比べてSTORESは安値に抑えられます。
Shopifyはプランが多く複雑に感じますが、BASEやSTORESと比べてより本格的なショップページを作成できます。独自の決済システム「Shopifyペイメント」を利用すれば、振込手数料が無料になるのも魅力です。
どのサービスを利用するかは、「使用感」「どの手数料に重きを置くか」という点で選ぶのがおすすめです。全て初期費用は無料なので、まずは一度登録をして使用感を試した上で選ぶのも良いでしょう。
◆BASEの利用にインボイスは必要?
インボイス制度とは「適格請求書等保存方式」とも呼ばれる制度で、2023年10月1日より開始されています。
BASEではインボイス登録をしていても、していなくても、同じようにサービスを利用できます。 また、インボイス番号をお持ちの方は、管理画面からいつでも簡単に登録ができるので安心です。
◆BASEは決して高くない!上手に活用して商品販売を始めよう
BASEはネットの知識がなくても、誰でも気軽にネットショップを作成できる魅力的なサービスです。プランの選び方やデザインなど、初めは迷うことがあるかもしれませんが、直感的に操作できる扱いやすいサービスなので安心して始められます。また、スタンダートプランなら初期費用を抑えられるので、手数料が気になる方でも安心して利用できます。
ぜひこの記事でご紹介した内容を参考に、あなただけのショップページでオリジナル商品の販売を始めてみましょう。
※本ページの内容は掲載時の情報です。最新情報は各サービスのホームページをご確認ください。
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