ハンドメイド・アート・クラフト業界には、資格講座やスキルを学べる協会がたくさんあるのをご存知でしょうか?「私の好き」がライフワークになる一生涯の学びコミュニティ”Craftieカレッジ”では、人気の講座や協会を順次ご紹介しています♪
今回お話をお聞きしたのは、一般社団法人日本オートクチュール刺繍協会 代表理事の八木さんです。ご自身も指導者として約30年歩んでこられ、「生徒さんの質問には大体なんでも答えられますよ」と気さくにお話する素敵な八木さんに、協会の魅力や人気の講座について伺いました。
世界中の材料で作るオートクチュール刺繍との出会い
- Q1:八木さんがビーズの作品づくりを始めるようになったきっかけを教えてください。
体調を崩して療養していた時期に、ビーズでのものづくりを始めたのがきっかけです。ビーズの作品を見たロンドン在住の友人から「ロンドンで売れば?」と言ってもらい、セレクトショップに置いてもらうとすぐに完売しました。
その後も販売を続けるうちに体調も回復し、ロンドンや日本の新聞、雑誌に取材していただく機会に恵まれ「作り方を教えて欲しい」というオファーを多くいただき、作家業だけでなく講師業にも力を入れるようになりました。
- Q2:協会はどのような経緯で設立されたのでしょうか。
日本と海外を行き来しながら作家業と講師業をする中で、日本で女性が働くことへのハードルの高さを実感しました。ものづくりを生業として収入を得ていきたい人にとって、社会に仕事として認められ価値を上げるお手伝いができるのではないか?と考え、協会を設立しました。私自身の経験や女性が働くことへのハードルの高さを変えたいという思いを元に、日々活動をしております。
- Q3:八木さんがお感じになる、オートクチュール刺繍の魅力はどんなところでしょうか。
オートクチュール刺繍とは、一点もののドレスや靴などに施されるあらゆる刺繍の総称ですが、使う材料は糸でもビーズでも特に決まりがないのが魅力です。
私はロンドンのとあるアトリエで、その言葉も知らないままにオートクチュール刺繍に出会いました。アトリエでは刺繍の材料として、なんと「レンガ」も使われており、その自由な発想に目から鱗が落ちたものです。その世界に魅せられ、それから毎日アトリエに見学に行きました。4ヶ月いる間に職人さんと会話するようになり、色々教えてもらいました。
また、日本にはないアンティークの材料そのものも魅力的で、ネットがない時代にはフランス、イギリス、オランダ、チェコなどを聞き込みで探し歩いたものです。それから30年以上仕入れでお付き合いしている業者さんもあります。色々な材料に触れながら、作られた時代にも思いを馳せ、煌びやかなものづくりができます。
目的に合わせて学べる日本オートクチュール刺繍協会の人気講座
- Q4:日本オートクチュール刺繍協会ではどのような講座が開催されていますか。
ライフワークとしてオートクチュール刺繡を楽しみたい方向けの「レギュラー講座」と、初級~上級の技術を学び仕事としても活かせる「認定講座」がございます。
レギュラー講座ではご自身の生活に彩りを加えるものづくりを学べて、ご自身のタイミングでオートクチュール刺繍に取り組める内容です。
認定講座では資格を取ることを目的としています。講師業を中心に、生業として又は指導者、デザイナーとしてオートクチュール刺繡に取り組みたい方におすすめです。資格取得の審査は「人に教える際に見本として成立するかどうか」をポイントに、代表である私が全て行います。少々厳しめにチェックしておりますが、私自身が審査をすることで基準がブレることなく、認定講座のクオリティを維持しています。
認定講座の受講生の方は、初級コースを修了したらすぐに教えることができます。また、教えながら中級コースへ進むようにおすすめもしています。修了後すぐにお仕事へ活かしたい方にも、認定講座はおすすめです。
- Q5:ご活躍されている会員様の状況について教えてください。
当協会の本部講師として、土曜日の講座を受け持っていただいている方がおられます。会社員として別の仕事もしながら、講師業も両立されております。
認定講座を修了された方々は十人十色で、個性に応じて活躍する方法を本部でご相談いただくことが可能です。女性のライフスタイルはご本人の状況の変化や家族の都合によって左右されがちです。当協会では講師同士の横のつながりもできるので、急な変化も代理の講師を立てて対応するなど、お互いに融通を利かせることもできます。活躍スタイルの雛形はありませんので、ぜひ一緒に作り上げましょう。
- Q6:これから入会を検討する方へのメッセージをお願いします。
協会の活動を通して、「オートクチュール刺繍」を「編み物」くらいの認知度まで引き上げたいと思っています。使う材料にルールがなく好きなものを選べるので、思っているほどハードルが高くありません。レギュラー講座、認定講座ともに、アンティーク材料はふんだんに使っているので、ぜひ自分だけの作品を作る楽しみを一緒に味わいましょう。
一般社団法人日本オートクチュール刺繍協会 代表理事 八木一江
ロンドン在住の友人の提案で楽しんでいたビーズアクセサリーを販売。新聞やメディアからも注目を集め、「作り方を教えてほしい」という声に応えるべく、講師業も開始。日本の女性の働き方を変えたいという思いを元に、日本オートクチュール刺繍協会を設立。現在では認定講座やレッスンの開催、講師の育成なども行う。
HP:https://haute-couture-embroidery.or.jp
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